洋服徒然草2012年版 

・(効能)読むと洋服についてちょっとだけ詳しくなります

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12月31日~1月4日
お休みですが、お客様もいらっしゃいますので
お電話くだされば開店してお待ち申し上げます

12月31日と1月1日は午後1時~3時半まで山陽放送ラジオで
奥富亮子アナウンサーと二人で生出演しています。



(築50年)


当社ビルは私が小学生の頃父が建ててから
もう50年くらい経っています。
外壁は備前焼のタイル貼りです。
まちづくりの先生が
「街中にこんなレトロなビルが建っているのはいいですね」
とおっしゃるのですが、褒めてくださっているのでしょうか。

(お祖父さんのスーツ)
お祖父さんが若い頃仕立てたスーツを着たいので
寸法直しして欲しいといってお孫さんがご来店になりました。
ミユキ毛織の生地を使ったハンドメイド仕立ては今見ても高級品です。
「ヨネバヤシ洋服店」の織ネームが付いているので
今から50年くらい前に当社でお仕立した品だと思われます。

三ッボタンのスーツ ヨネバヤシの織マークが付いています

■くじら


一寸一分などという単位を計るくじら尺の物差しです。
仕立て屋では今でもセンチメートルとくじら、インチの三つの単位が
並行して使われています

■裁断

1、生地の上に洋服の形に線を引いて
2、ハサミで切ります
1、製図

チャコで生地の上に線を引いています。
よくよく考えながら真顔でやってます。

           ▼
2、裁断

ハサミを入れるとやり直しがききませんので   
もう必死


■背抜きと総裏

合夏服は背抜き
冬服は総裏が原則です。  
背抜き背中部分の裏地なし 総裏全体に裏地をつけます


ベストが得意な職人さんです

■仮縫いの試着


お仕立途中で仮に生地を縫い合わせて試着していただき
修正点を確認します。(仮縫い)
十分に吟味したい場合はもう少し縫製を進めた時点で
再び試着して頂きます。
中仮縫いという作業です。

■ハーフコート作成中    

残暑厳しい8月に厚手のフラノを使ってハーフコートを作成。  
スタンドカラー、セミラグラン袖、ライナー付きという
複雑なデザインです。
■完成!

10月30日まで3ヶ月がかりで完成しました



■麻の三つ揃い

麻100%生地で私の三つ揃いを仕立てました。
夏目漱石の写真を見てもわかるように
戦前は季節に関わりなく紳士は三つ揃いを来ていました。

山陽放送ラジオで月曜午後1時~3時半に
奥富亮子アナウンサーとのコンビで出演しています。

■釦付け


釦も一つ一つ手で付けていきます

ロンドンイヤーを記念して当社のワインを作ってみました



ハンドメイドの洋服は完成までの行程を全くの手作業で進め
1人の職人さんが1着の服を縫い上げます。
流れ作業するイージーオーダーとの大きな違いです。


■皆さん30年以上当社の洋服だけを縫って下さっている
 職人さんです。



■ベスト縫製中

ベストは身体に密着しているので縫製が最も難しい。

■ミシン

ハンドメイドとはいえ背中心とか脇線など
家の建築でいうなら柱の部分にはミシンも使います。


■ネーム入れ

ネームは手振り刺繍という技法で入れますが
これができる職人さんもずいぶん減ってしまいました。

■アイロンを触る

アイロンに水をふって温度を確かめるのが面倒なので
底のところをちょっと触っています。
もっともこれは昔の癖でやっているだけのことで、
最近のアイロンはサーモスタットがついているので
温度を確かめる必要がありません。
万一温度調節器が狂っていても
熱すぎるときは取手を持った感触で分かります。

ひとつ工程を終えるたびに
アイロンで整えます。
一針入魂という感じ
上着の胸の立体感を出すために  
アゴグセを入れています
ミシンでダーツを縫って
アイロンで整えます

■ディレクターズ・スーツ

甥の結婚式にディレクターズ・スーツで出席。
黒い上着に縞柄のコールズボンを組み合わせた準礼装です。


■ラジオ出演再開します

しばらくお休みしていた山陽放送AMラジオのレギュラー出演を再開します。
毎月第1,3,5月曜日午後1時~3時半の「ごごラジ!
viviっと」。
奥富亮子アナウンサーと二人で生放送しておりますので
い出したらカーラジオを付けてみてください

■映画の達人!?

山陽新聞3月21日夕刊に「映画の達人」として紹介頂きました。
毎週土曜日の夜はたいてい映画館にいて
仕立て屋の目で主に衣装をよく見ています。


■ハンドメイドで燕尾服を仕立てる手順を掲載いたします

■完成

襟に拝絹(はいけん)という絹地を使い
ズボンの脇には側章(そくしょう)が付きます
■中仮縫いの試着

背中の線が真っ直ぐ下に降りているかどうか
など細かい点をチェックします



    ▲
↑背中の線が大切
■中仮縫い

補正後に本来の生地を使って本縫いにかかりますが 
途中でもう一度仮組みして
試着頂くことがあります。

これを中仮縫いといいます


    ▲
■補正

仮縫いを試着頂いたあと
バラバラに解いて補正線を引きます。



    ▲
■仮縫い

仮縫いは途中までできているという
状態ではありません。
試着頂いたあと、またバラバラに解いて
しまいます。



    ▲
   
↑コート ↑ベスト
■仮縫い作成

別生地で仮縫いを作成します

    ▲
↑前身とスカートの部分 ↑袖です
■型紙作成

型紙はお客様に合わせた
実物大設計図です


    ▲
↑上着の前身部分 ↑襟付きベストです
■燕尾(エンビ)服の作成   

エンビ服は夜の最高礼装です

素材はこのごろ珍しくなったカシミアドスキン 
という厚手の黒無地を選びました 



    ▲
↑ドスキンは近頃珍しい生地


■ビキューナ

南米にいるラクダ科の動物ビキューナの毛の織物は
高級コート用生地として使われます。
ワシントン条約で取引が制限されていて
入手しにくい素材です。
1着分200万円くらい!

■エスコリアル

エスコリアルは特殊な羊の毛で織った洋服地で
産出量はカシミアの1%ともいわれます。
ごくごく柔らかい独特の手触り。
意外にシワになりません。

テーラー&ロッジ社(英)製