ハンドメイド洋服の作り方

当社が最も得意とするのはハンドメイドによるお仕立てです。
ハンドメイドは文字通り手作りの洋服のこと。
ビスポークとかフルオーダーといった名称でも呼ばれています。
既製服が普及する以前、全ての洋服は手縫いの注文品だったのですが
近年、本式のハンドメイド洋服を作ることのできる店は極端に少なくなってきています。

お客さまのダブル夏スーツをお仕立てします
 【生地とデザインの選択】

 お客様に生地とデザインを選んで頂きます。

 英国FINTEXでダブルのスーツをご注文頂きました。
 お値段はお仕立て上り200、000円です。
 【型紙制作】 

 ハンドメイドの場合、お客様のご注文に合わせて、
 そのつど型紙を作ります。
 当社の型紙はコンテストで日本一に認定されました。
 (写真に写っている手は父です)

 お客様の服の型紙は保管していますが、
 素材、デザイン、流行、体型変化などにより
 1回ごとに修正してゆきます。


 
【型紙の写し取り】

 型紙の形を生地上に写し取ります。
 画面手前はダブルの上着の前身の部分です。

 角指(かくざし)という大きな定規を使っています。
 奥に見える細長いものはカーブ指(さし)。
 曲線を引く時に使います。
 自分で削って作った色々な種類の カーブ指を使って
 着易く美しい洋服の線を引きます。

 【写し取りの完成】

  型紙を生地の上に写し取りました。
  これが洋服の
設計図となります。

  画面奥に見える型紙は袖の内側部分です。
 【裁断】

 縫い代や今後の直し代を考えながら
 生地を切ってゆきます。
 この作業を裁断といいます。
 洋服作りで最も重要な工程です。

 画面奥のすでに切り取られているところは
 上着の脇の部分になります。
 【仮縫い】

 同じ部品が左右二つずつ必要ですから
 裁断が済むとシツケ糸でもう1枚の布に
 同じ形を写し取ります。
 切り躾(キリビツケ)という作業です。
 (写真に写っている手は家内です。家族総がかりです)

 各部品を縫い合わせて仮縫いを準備をします。
 写真は上着の前の部分です。
 【着付け】

 仮縫い準備ができました。
 この状態で一度お客様にご着用いただき、 調子を見ます。
 仮縫い時にはライン変更や寸法調整など、お申し付けください。

 テーラーの方ではお客様に着せつけながら
 体型に合っているか、無理な裁断になっていないかを
 チェックしています。
 【補正】

 仮縫いは「途中までできている」という段階ではありません。
 着付けをした後、いったんバラバラにほどいて
 部品ごとに裁断線を補正してゆきます。
 【縫製】

 いよいよ縫製です。
 ハンドメイド洋服の縫製は 一人の職人さんが
 一着の服を最後まで手で縫い上げてゆくのが特徴。

 分業ではありません。

 
 【縫製】 
 
 ミシンも使いますが、
 熟練した職人さんが 針と糸で文字通り手縫い
 する部分がたいへん多いのです。

 写真の職人さんはもう40年以上
 当社の服だけ を縫ってくださっています。
 
 【縫製途中】

 少し縫っては人体にかけて様子を眺め、修正します。
 体の曲面に合うようにアイロンをかけて
 冷めるのを待ってから次の作業にかかります。
 
 右に見えるのは別のお客様のシングル上着です。

 【襟穴】

 襟穴やボタンホールも職人さんが手で作ります。
 洋服の襟に小さなノミで穴を開け、
 切り口の周囲を糸でかがってゆきます。
 針足のそろったきれいな襟穴をひとつ作るのに15分くらいかかります。
 機械縫いの場合は専用ミシンを使って30秒くらいで作っています。
 
 ハンドメイドと機械縫いの襟穴を比べると
 絵画とポスターほどの差があります。
【釦付け】

ボタン付けは最終工程です。
当然ながら一つ一つ手で付けていきます。

   (写真は上とは別の服です)
【完成】

ダブル4つボタン下掛け(ロングターン)
もちろんズボンが付いています。


最初の画面からほぼ3週間で縫い上がりました。